現在介護以外の仕事をしており転職先が介護業界である場合、面接では当然ながら介護業界に適性がある人かどうかというシビアな視点で見られる。
面接で良く聞かれる質問は前職をどのような理由で辞める、あるいは辞めたのか。前職の退職理由が人間関係にあった場合、転職先でも人間関係で似たようなトラブルを起こし辞めてしまうのではないかと懸念される可能性が高い。特に介護業界では、スタッフ間のコミュニケーションだけでなく利用者やその家族とのコミュニケーションも取る。そういった点から対人関係に不都合があって前職を辞めた場合、マイナスポイントにつながりかねない。

また、介護業界の面接では腰痛の有無を聞かれるケースも多い。前職で力仕事に従事して腰を痛めた場合、腰への負担が多い介護が難しいと捉えられる恐れがある。しかし介護施設によってはストレッチャーやリフトなどといった、スタッフが腰に負担をかけずに済むような福祉用具も取り入れられているため、そういった設備がある施設を選ぶことで腰痛の心配は回避できる。

他にも、初めての転職で介護業界を目指すなら給料の変化を受け入れられるかどうかも面接で質問される可能性がある。介護業界でも施設によっては他の企業と同じぐらいの収入が見込めるが、一般的には他の仕事よりも収入が下がる傾向にある。そういった収入面の変化があっても問題なく生活できるかどうかを面接を受ける前に考えておくのが望ましい。